株式会社東京リーガルマインド講義動画クラウド
エンコードシステム

内製化支援

システム受託開発

AWS構築

データ環境構築

日本全国の講義動画を
クラウド上で一元管理することにより
業務効率化を実現

各種資格・国家試験の総合スクール東京リーガルマインド(LEC)の講義動画クラウド管理システム。LECの各学校で収録された講義動画とメタ情報を、AWSのクラウド環境にアップロードし管理する。動画と併せて板書・レジュメ・進度表といった情報も管理し、デジタル化・業務効率化を図る。アピリッツのグループ会社であるムービングクルーが設計・開発を担当。
クライアント名 株式会社東京リーガルマインド
業種 各種試験の受験指導、大学院大学の運営等
URL https://www.lec-jp.com/

お客様の声

株式会社東京リーガルマインド様

各種資格・国家試験の総合スクール株式会社東京リーガルマインド(LEC)さまは、全国の本校で行われる講義を録画し、受講生に配信してきました。アピリッツのグループ企業であるムービングクルーは、これらの講義動画をクラウド上で一元管理するシステムの開発に携わっています。渋谷駅前本校のみなさまと資格事業本部の植木さま、そしてシステム企画本部の滝沢さまに、講義動画のクラウド化に踏み切ったいきさつと、LECが講義で大切にしていることを伺いました。

DVDなどの物理メディアに頼らない動画管理

講義動画の管理システムをクラウド化したきっかけを教えてください。
植木:LECがお客様に配信している講義動画の画質をより高画質にしたかったのが、クラウド化検討のきっかけでした。
LECでは、全国の教室にカメラを設置し、講師が教壇で講義をしている様子を撮影した映像を、主に通学ができない方用に講義動画として配信しています。こちらの講義動画の画質がもっと良くなれば……というお声を、お客様から頂戴していました。
画質改善のために準備を重ね、その第一弾として管理システムのクラウド化に踏み切りました。
クラウド化による画質向上のメリットがあった、ということですね?
植木:従来は、収録した動画をDVDに移し、DVDを配信チームに発送し、配信システムにアップロードしていましたが、たとえば画質を上げるためにDVDをBlu-rayに変えるとなると、膨大なコストが必要となります。LECでは年間数千本にのぼる収録動画を扱っていますので、これは現実的ではないと判断しました。
そこでDVDやBlu-rayといった物理的なメディアに頼らずにネットワークを使って動画を送れるシステムを作れないかと考え、かねてより編集ソフトウェアの開発を依頼していたムービングクルーに相談しました。
ムービングクルー:せっかく高画質で撮影なさっている講義動画なのに、DVDに落とす段階で画質が下がってしまうのはもったいないです。クラウド化によって、撮影した動画を高画質のまま配信できますし、さらに講義動画が公開されるまでのプロセスの短縮にもつながります。

現場への負担を減らすためのシステム開発

どのような点に気をつけて開発をしましたか?
ムービングクルー:各校ごとに動画のビットレートや元素材の規格がございましたので、そこを統一してなるべく高画質な状態でクラウド上に保存できるよう調整しました。動画はLECさまにとって大切な資産ですから、良い画質で残していきたいです。
画質や動画の取り扱いについては、中野本部の映像制作課のみなさまとも打ち合わせを重ねました。
株式会社東京リーガルマインド様
LEC中野本部の穐山さまと武田さま
植木:開発に着手するまでは「DVDで物理的に運んでいた映像をネットワークで転送できるようになる」といったイメージのみでしたが、いざシステムを作り始めると考慮しないといけない点がいくつか出てきました。
まず、映像と講座コードとの紐づけといった管理について。そして、すべての学校が使いやすい業務フローです。学校側での負担が増えないように気を使いました。
そういったハードルが出てくるたびに、ムービングクルーさんと打ち合わせを重ねました。すると、打ち合わせをするたびに論点が出てくるのです。各校を横断してシステムを作るわけですから、どんな業務フローが最も各校の負担にならないのかを考えないといけなかった。このため、当初は想定していなかった開発もいくつかありました。
ムービングクルー:システム開発をする側として一番やってはいけないことは、システム側の理念をお客様に押し付けることです。押し付けてしまうと、システムは使っていただけません。「今までの方が簡単だったのに、なぜわざわざこれを使わないといけないのか」となるからです。
いかに簡単なステップで現場の方に使っていただけるかは大切なポイントでしたので、密に打ち合わせをさせていただきました。
滝沢:UI(ユーザーインターフェース)についても、わかりやすい画面デザインを提案してもらえて助かりました。文字ではなくアイコンで表示するコツや、「使いやすさ」や「見やすさ」は、自分たちだけで開発していると、なかなか気がつかない部分だったりします。
ムービングクルー:当社はファンクラブサイトの開発も多く手がけていますので、普段あまりPCやスマートフォンをご利用にならない方がご覧になっても直感的に使いやすいデザインにすることを常に心がけています。「ここに書いてあるから」じゃダメなんですよね。「取扱説明書を最初からちゃんと読むユーザーは少ない」ことを前提に作ります。

AIによる自動調整も可能

実際に使ってみていかがでしょうか?
植木:現在、ファーストステップとして、全国の学校に徐々に導入を進めている段階です。渋谷駅前本校で一部の講義でクラウド化を行っていますが、どうでしょう?
渋谷駅前本校・國本:講師によって話し始めるタイミングや声のボリュームが異なるため、そのあたりを今後クラウド上でうまく編集できるようになるといいなと思います。
ムービングクルー:AWS上にすでにあるAIの機能を活用すれば、自動で調整が可能かと思いますので、今後ぜひ実現したいですね。せっかくクラウドを使っていますので、そういった機能を活かしたいです。
AIが自動的に調整したものを、最後に人間がチェックをして配信する……といったことも可能です。
渋谷駅前本校・上村:念には念を入れてチェックをしたい、というスタッフは多いと思います。LECでは講義があった翌日には、動画を配信したいのですが、同時に「聞き取れない」や「見えづらい」といったトラブルがあってはいけないので、常に注意を払っています。
なぜなら、週に3~4回の講義があるカリキュラムですと、たった一日受講が遅れたり視聴に支障が出てしまうと、受講生の方にとっては大きな損失につながるからです。なので昔からLECは可能な限り迅速に動画を配信することにこだわってきました。
植木:受講生のみなさんは、社会人の方も学生の方も、限られた時間のなか合格に向けて勉強なさっています。
LECには資格の勉強をしたことのあるスタッフも大勢いますが、彼らは講義を受けるタイミングが遅れることのデメリットを深く理解しています。私たちが扱っている動画は、受講生のみなさんのモチベーションに関わる大切な動画なのだという認識のもと、クオリティの担保された良質なものを、スムーズにお届けするよう努めています。

あらゆる受講生の勉強をフォローする

講義動画のクラウド化について、今後の展望をお聞かせください。
植木:先ほどもお話ししましたように、今はファーストステップです。各校舎のカメラや機材を順次最新のものに切り替えて行きます。こちらは最新のカメラです。
株式会社東京リーガルマインド様
植木:昔から撮影用のカメラは天井に配置されるようこだわってきました。校舎に来てくださった方の集中力を削ぐことがないようにするためです。講師の授業を教室で受ける体験は、コンサート会場でライブパフォーマンスをご覧になるのと似ています。最高の状態でご覧になっていただきたい。そんなときに教室の真ん中にカメラがあると気になりますよね。
また、LECでは対面での講義とライブ配信も大切にしています。そこは通信教育と大きく異なる点で、「今この時間に講義がある」というスケジュールが受講生のみなさんの背中を押している面もあります。
コロナ禍のなか細心の注意を払って通学される方も、お休みされた方も、ご通学が難しい方も、すべての受講生の方のフォローをスタッフ一人ひとりが考えて、講座を提供しています。
ですから、教室での講義とライブ配信、そして講義動画の録画配信という3つを上手く組み合わせて、より洗練された体系を作っていきたいです。
ムービングクルー:我々の役割は、ご意見やご要望を何でもお聞かせいただいて、そこからみなさんが使いやすいものを理想的な形でご提供していくことです。
たとえば、先程お話ししたAWSのAIを使えば、音声だけでなく映像も簡単に調整できます。カメラやライティングの関係でホワイトノイズが出てしまった映像を見やすく整えたりですとか、顔認証のAIを使って「講師が登場して数秒後の画像をプレビューで使用する」といった指定も自動で設定可能です。
植木:それは便利ですね!
ムービングクルー:今回の開発では、植木さま滝沢さまと密にコミュニケーションを取らせていただきました。引き続き生の声をお聞かせいただけると、作る側としても、とてもありがたいです。
今後も皆様のご意見を伺いながら、より使いやすいシステムに変えていくことが私たちの使命だと思っています。
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